胃潰瘍の治療(1)

胃潰瘍は、正しい生活習慣を続けてストレスから解放されれば、薬だけで手術をしなくても十分に治りますが、どんなに良い胃潰瘍を治す薬を飲んでも、どんなに完璧な手術を受けても、暴飲暴食を続けたり、十分な睡眠をとらなかったり、たばこの吸いすぎなどの悪い習慣を改善しなければ胃潰瘍はまた悪化します。胃潰瘍を治療する基本となるのは、安静に過ごして生活習慣を正すことが何より大切です。

胃潰瘍の多くはストレスによって起こると考えられていますので、治療にはその原因を防止することがいちばんですが、それはなかなかむずかしいものです。しかし、何もせずにいれば胃潰瘍は悪化してしまいます。少しでも気分転換をして、ストレスを減らす努力をしましょう。

胃潰瘍の治療で食事療法は、胃酸によって胃壁がただれるのを防ぐことに重点をおいた食事法と、異壁を守ることに重点をおいた食事療法を合わせたものが基本になっています。酸分泌抑制薬を内服していれば、食事制限はしなくて良い場合もありますが、なるべく濃いコーヒーなどの刺激物は控えたほうが良いでしょう。

胃潰瘍を治療するためには毎日の食事時間を決めて三食きちんと規則正しくとりましょう。朝食を抜いたり、時間がないからといって慌ててあまり噛まずにかき込んだりを繰り返さないようにしましょう。食事の時間が取れず、空腹のままで長時間いることも良くありません。空腹が続くと胃酸によって胃の壁が消化されてしまうので、胃潰瘍が悪化してしまいます。食事の時間があまり取れないときには、せめて胃酸を中和させる働きがあり栄養も取れる牛乳を1本飲むようにしましょう。

胃潰瘍を治療するためには腹六分目を守りましょう。苦しくなるほど満腹になるまで食べるのは胃に負担がかかるので良いことではありません。満腹まで食べる習慣がついている人は、一度に食べる量を減らして腹六分目から八分目ぐらいにしておきましょう。おなかが空いて満足できない人は、間食を少しとってカバーすると良いでしょう。間食をとる場合でも、間食の時間はきちんと決めておきましょう。食後には30分〜1時間は休むようにしましょう。テレビを見たり、仕事をしながら食事をするのは胃に良くありません。

胃潰瘍を治療するためには強いお酒は控えましょう。強いお酒は胃液の分泌を抑制するなどして胃の働きを低下させますし、胃の粘膜を破壊してしまいます。ニコチンは血管を収縮させるので、胃粘膜の血の巡りを妨げるので、胃潰瘍が悪化したり胃潰瘍の治りを遅くします。ニコチンは胃液の分泌を促進する働きもするので、胃潰瘍になっている方は禁煙しましょう。